たんけんすわのまち 里曳き編1

山出しから一ヶ月、上社の御柱祭も終盤にさしかかりました。
せっかく御柱祭を見てきたのでこれも見なければならんと
山出し終了後に即準備を進めてきたわけですがいよいよ出発しました。

今回はGW中ということで余裕もあったんですが、
どうも悪い癖は直らずギリギリまで準備しないのは変わらず。
急に準備するもんだから何かしらツケが来てしまうわけで。
上社山出しの時は朝食用のおにぎりの具を間違えたり(どうでもいい
下社山出しでは携帯の充電器を忘れたり(こっちは重大ろくな事にならなかったわけですが、
今回は忘れ物等もなく出発できました。
東京在住の私としてはスーパーあずさを使って諏訪に行きたいわけですが、
始発の特急では到着が9時過ぎ、下社山出しで出遅れた苦い経験があるので
今回は4時半頃の普通の始発電車を乗り継ぎ諏訪へ。
到着は8時前。速攻でロッカーに荷物を放り込みバス乗り場へ。
初日は上諏訪駅からシャトルバスに乗って中洲のファミリーマートへ向かった後、
そこから1.2Km程歩いて本宮へ向かいました。
本宮付近は既にお祭りモード。御柱はまだ前宮付近と思われますが
せっかくなのでお参りを兼ねて本宮に寄りました。

早速布橋を渡ると

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なにィ!?いつも閉まっている四足門が開いているだとォ!?
…いやまあ、神事の際は神職の方が通るため開けるようですが、
私が開いた状態を見るのは初めてでした。
さらに弊拝殿を覗くと御柱迎えで使用する「お舟」と呼ばれる御神輿が安置されていました。

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まだ出発してなかったようですな。
しばらく見ていると平林宮司を始めとした神職の方々が神事の真っ最中。
全部見ていても良かったのですが、御柱の方も気になるので本宮を出ました。
途中ふと横を見ると
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御柱のあった位置には大きな穴が。本当に御柱ないですなぁ。
さて参道から前宮に向かう道の両脇には民家や商店が設置した
桟敷席が多数存在しています。中でも神宮寺大坊跡付近を見ると
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諏訪藩主が使用していた桟敷席がしっかり復活していました。
大祝としての諏方氏は断絶してしまいましたが、
武家としての諏訪氏の末裔がこの席に座るんでしょうか。
後で見たときはそんな感じでもありませんでしたが…
※本当に座っていたようです

しばらく歩くと高部では9時過ぎなのに守矢史料館が開いてましたがこの時はスルー。
そのまま前宮に向かうとひたすら大きな旗が。

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拡大した方を見て頂ければ分かるかと思いますが、この旗の字を書いた人は守矢眞幸という人物。
この人は現当主、守矢早苗さんのお祖父さんです。
さて、翌日の建御柱会場の下見と前宮参拝も済ませ、いよいよ曳行中の御柱を探しに行きます。
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簡単に見つかりました(笑
前宮近くの安国寺西交差点まで来ていたようですね。
すぐ後ろには本宮二の区旗持ちも見えたので車間距離ならぬ御柱間距離も
山出し曳行に比べればかなり短いです。 どうも御柱を練ってるだけで動く気配がないので一度高部まで戻ると騎馬行列をやってました。
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再び安国寺西交差点へ戻りましたが本宮一はほとんど同じ位置に。
ゆっくりと動いていた本宮一ですが、総代より10時半までに前宮前交差点まで行くよう
指令が下ると一気にスピードアップし、
本当に時間通りに目標地点へ到着しました。ここで一回休憩。御柱迎えを待つようです。
気になったので道を戻ると相本社の近くでお舟発見。いつの間にこんな所へ…
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その後お舟は御柱迎えのため前宮まで進みます。
せっかくなのでその様子は動画にて



この後相本社を過ぎたあたりで昼休憩になったのでその間に守矢史料館を見学。結構人が来てますねぇ。
その帰りに横を見るとなんと守矢さん家の玄関が開いてるじゃあありませんか!
守矢家内部なんて初めて見ましたよ。一般家庭なんでさすがに写真は撮りませんが。
中は和室の大広間で宴会の準備がしてありました。まあ普通の家と変わりません。
気になった祈祷殿へと続く廊下は障子が閉じられており見えませんでしたが。

守矢史料館を出た後、ふと気になってお舟を追いかけました。
それほど速度は速くないので本宮に着く前に先回りできました。
お舟は本宮に入り、布橋から四足門を通って斉庭へ。
その後再び神事が行われました。
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お舟は少なくとも里曳き期間中はずっと斉庭に置いてありました。
本宮近くでよく利用している食堂「みやま」が今回立ち食い蕎麦屋になってましたが
とりあえずここで昼食。再び御柱の元へ向かいましたが…
わかされで横を見ると北斗神社に登る人多数。北斗神社と言えば
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こういう強烈な階段ですよねぇ。
登ってる人もたぶんたまたまあった強烈な階段に惹かれて登ってるんでしょうけれども。
しかし…それを見てしまっては捨て置けぬ。いつか登ろうと思ってたんだ。
だったらこの際周りの空気に乗ってしまえ!
ということでノリだけで登る北斗神社参拝スタート!

(中略)

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いやあ、北斗神社の中ってこうなってたんですね!
これはカメラの最大望遠でも分からなかったぜ。
でもまあ小さな神社だし他に見るものもなさそうだし
足も疲れたからそろそろ降りるか……
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キャアアアアアアアア!

この高さはまずい。足滑らせたら確実に死ぬ。そして見てるだけでも吸い込まれそうだ。
この神社、一筋縄じゃありません。登るときは後ろ、降りるときは前を見ると
上の写真のような光景が目に飛び込んできます。
ここでは足下以外見てはいけません。下を見るなとか良くある話はここでは無効。

気を取り直し御柱に合流。
このあたりで本宮一と本宮二の間がさらに短くなったのか、
本宮二の氏子が後ろから威嚇し、本宮一の梃子衆が応戦するという
いわばお約束なハプニングがありました(上記動画の最後の方にあります)
そして15時前には西沢川付近に到着。
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本宮一、本宮二ともここで初日の曳行は終了となりました。
予定より1時間は早いんですが…
前宮付近が気になりましたが一旦本宮に戻った後撤収。
LCVの放送を見る限り、前宮の御柱は予定よりも遅れていたようで、
三之御柱が十間廊を越え、四之御柱が鳥居を過ぎたあたりで19時頃。
引き付け地点よりもかなり前で曳行終了になったようです。
それが翌日、あんな事になろうとは……

私は17時頃には中洲のファミリーマートに戻り上諏訪駅へ。
そのまま宿のホテル浜の湯に向かいました。
今回はGWと言うことでちょっと良いホテルを使いましたよ!
…いや、ここしか空いてなかったんですけどね…
夕食付きのプランではなかったので近くのラーメンむつみ屋で夕食。
チェーン店ですが諏訪地方は味噌が有名なので諏訪味噌ラーメンは結構美味しいですよ。
隠し味に酒粕を使ってるのがさらにいい。コクがありますな。
初日の御柱祭はこれにて終了。翌日は前宮の建御柱を見に行きました。それは次回で。


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