たんけんすわのまち お舟祭編2

お舟祭りシリーズラストはお舟の曳航から秋宮への曳きつけまでを取り上げます。

その前に曳航される柴船について説明すると、
簡単に言えばお祭りでよく見る御神輿や山車のような練り物です。
組木に柴木を取り付け、周りに五色の布を飾り、秋宮から遷座行列と共に運ばれてきた
翁と媼の人形を取り付ければ完成です。
曳行は御柱と同様に上に氏子達が乗り込み、木遣りやラッパを合図に曳き子達が秋宮まで運びます。
今は御柱祭同様腹掛けの着用がメインですが、江戸時代までは諏訪の裸祭りと呼ばれていたようで
みんな褌姿だったとか。明治時代にはお上から禁止されてしまったようですが…

スタートは春宮境内から下馬橋脇をすり抜け、大門通りを通った後左折し秋宮参道へ入ります。
このあたりは道が狭かったり90度のカーブがあったりと難所が続きますが
御柱から数ヶ月ではまだ団結力が衰えていなかったのか、見事に曳行が行われました。


秋宮参道では先行して花笠踊りや長持ちなど、神賑わいの出し物が行われつつ
それをお舟が追っていく形になります。
食祭館から秋宮までは坂道になり、さすがに厳しいのか少し休憩を挟んで
一気に坂を登っていきます。私は混雑を避けるため先に秋宮境内にて待機。
秋宮に入った後は神楽殿の周りを時計回りに3周するのが決まりです。
まあ、時間がないときは省略して1周で終わることもあるそうですが、
今年は時間に余裕があったので3周全て行われました。




三つ目の動画の通り、3周したあとは柴船を三度横転させ神様を空に帰します。
私はここで撤収しましたが、お舟祭りはまだ続きがあり、
秋宮境内の土俵では神事相撲が行われる他、
柴船に乗せていた翁媼人形の飾りを外し、内御玉戸社にて焼却する神事があります。
ここまできてようやくお舟祭り終了となりますが、さすがに見ていると帰れなくなりますしねぇ…

お舟祭りシリーズはこれで終了です。遷座祭を十分に見られなかったのが残念です。
いつかはフォローしたい。


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